関西の極上温泉10選!「消毒無し」「源泉かけ流し」のみを厳選【温泉ソムリエぐっち】
温泉ソムリエぐっちが紹介する、関西のオススメ温泉。この記事では、源泉かけ流し、消毒なし、の正真正銘の天然温泉だけを紹介。秘境のような場所や、飲泉できるような場所まで、是非一度は訪れてみてはいかがでしょうか?
みなさま、こんにちは。温泉ソムリエぐっちと申します。
皆さん、どんな温泉がお好きですか?
露天風呂からの眺めの良さや、宿の雰囲気、そして料理が美味しいところと言われる方が結構いらっしゃいます。
しかし、よく考えてみると、これらのことはどれも温泉のお湯自体とは関係ないことばかりです。
温泉とは本来お湯そのもののことになります。
私が好きな温泉は「消毒なしの源泉かけ流し」の温泉です。
なぜなら、温泉は自然の恵みそのものであるため、人為的加工は極力していない温泉こそが、本来の温泉を味わえるのだと思います。
また、源泉かけ流しの温泉で消毒しているところがあるのかと思われた方。今のご時世、消毒している源泉かけ流しの温泉、結構あるのが実情です…!
ということで今回は、
大阪在住の私が「関西で厳選!消毒無しの源泉かけ流しの極上温泉10か所」をピックアップさせて頂きました。
温泉はラーメンのように種類も沢山あり、色や香りも様々です。
その違いを一期一会のように味わい、楽しみ、そして本来の温泉の良さを五感で感じて頂けましたら幸いです。
そして、消毒なしの源泉かけ流しの温泉の特化サイト「源泉かけ流しどっとねっと」も併せてご覧頂けましたら幸いです。
目次
【1】大阪府内に秘湯が残っていた?! 「山空海温泉」(サンクウカイオンセン)
初めて訪れた時を思い出すと、見つけた時はほんまびっくりしましたね!
大阪にこんな温泉があったんやって感動しました。
それから足繁く通い始めて約10年ほどでしょうか。
場所は能勢の山の中の川沿いにポツンとあります。
ぶっちゃけ掘っ立て小屋ですが。
まず、付近に着いて難しいのが入口。
最近は少し大きい看板が出来ましたが、それでも普通に走っていたら気付きにくいでしょう。
また、入口がわかったとしても、細すぎる道と言いますか、農道と言いますか、とても細く、急に下っているので、要注意。
いわゆるシャコタン車だと底を擦る可能性が高いです。お気をつけて。
そして、細い農道のような道を進み、橋を渡れば右手に駐車場。
停めて川を左手に見ながら川沿いを南へと歩いて約100mで山空海温泉に到着。
スーパー銭湯に慣れている方はあまりの施設のゆるさやプレハブ感に戸惑ってしまうかも。
料金は自動券売機で支払うか、おっちゃんに直にお渡し下さいませ。
そして浴室は、そっけないコンクリート製の小屋。扉を開けるとすぐに脱衣室。
3人ぐらいでいっぱいになる広さ。
奥にトイレも完備。ただ、和式でかなり暗めです。
浴室へ入るとゆで卵のような硫黄の香りが漂っていて、温泉好きな方はまず感動されるでしょう。
そして目に飛び込むのはコンクリート製の浴槽が2つ。
そして隅にはステンレス製の小さな浴槽も。
カラン及びシャワーは2名分。まずは体を洗いましょう。
ただ、こちらいわゆる石鹸シャンプー等の備品は無し。銭湯と同じシステムですので、石鹸等は必ず持参して下さい。
蛇口から出てくる水及び湯は嬉しいことに温泉です。
蛇口をひねるとゆで卵のような硫黄の香りがプンプン!
これだけでここに来て良かったと感じて頂けることでしょう。
こちらの温泉は源泉温度が低いので、ボイラーで加温して温めています。
一般的に加温している温泉はかけ流しではなく循環装置を用いるケースが多いのですが、こちらはかけ流しです。
さらに塩素消毒もなし。いわゆる加温かけ流し方式になります。
コンクリート製の2つの浴槽はあつめとぬるめに分かれています。
熱いほうは42度程度に調整されています、といっても、各自で蛇口の湯量をコントロール可能。
そしてぬるめの浴槽へはあつめの浴槽からオーバーフローした湯が流れ込み、さらに排水溝へ流れ出る仕組みで、長湯をするにはもってこいの36度程度。
長く浸かっていると、肌が少しツルツルしてくるのが実感できると思います。
そしてステンレスの浴槽ですが、こちらは源泉が冷たいまま、そのまま注がれています。
温度は20度程度でしょうか。かなり冷たいです。もちろん入れます。
水風呂代わりに浸かるのも良し。
また、コップも置いています。そうです、飲める温泉でもあります。
体の内側からも温泉を体感して下さい。
そして露天風呂はありませんが、窓からは自然な景色が見えます。
ここが大阪であるとは思えないでしょう。
ただ、川の向こうは車道があり、車がそれなりに通りますので、気になる方はお気をつけて。
色々と調べましたが、大阪で消毒なしのかけ流しの温泉はほんと数えるほどしかないはずです。
貴重な山空海温泉、是非お試し下さいませ。
山空海温泉
■日帰り温泉
■泉質:正確な表記無し(炭酸水素泉と表記有り)
■住所:大阪府豊能郡能勢町下田尻801
■電話:090-7887-0995
■料金:700円
■営業:平日(月曜日・火曜日・水曜日) 10:00 ~ 18:00、土曜日 10:00 ~ 19:00、日曜日・祭日 8:00~19:00
■お休み:木曜日・金曜日
【2】奈良の秘湯の一軒宿 入之波温泉「山鳩湯」(シオノハオンセン ヤマバトユ)
なかなかの秘湯です。
吉野の更に奥といったところでしょうか。
奈良中心部より国道169号線を北山村方面へ南下。大迫ダム湖畔の東南に山鳩湯があります。
建物は道路より下側に、また斜面にへばりつくように建っているため、到着しても建物は見えず、階段の上部だけが見えます。
浴室へ入ってまず驚くのが浴槽。
浴槽の縁にはまっ茶色の温泉成分が析出し、鍾乳洞のようになっています。
また内湯には打たせ湯のように上部から源泉がドドドッと注がれ続けていて、湯は茶褐色の濁り湯に。
湯の温度は少々ぬるめですので、長湯するには最適です。
露天風呂はダム湖に面してます。
また、露天風呂の湯は内湯の溢れた湯が流れ込んでいるため、内湯よりさらにぬるいです。
温かい時期にはほんと最高です。
大自然を満喫しながら源泉かけ流しの温泉を堪能できます。
温泉通にはとても知られている温泉ですが、一般の方にとってはまだまだ知られていない温泉かと思います。
バスでも行けるようですが、本数とか時間を考えますと車で行くのが賢明だと思います。
入之波温泉「山鳩湯」
■宿泊施設 (立ち寄り湯OK)
■泉質:ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉
■住所:奈良県吉野郡川上村入之波
■電話:07465-4-0262
■立ち寄り湯料金:800円
■立ち寄り湯時間: 10:00 ~ 17:00、
■お休み:11月~3月末まで 火曜日・水曜日(祭日・正月・連休は営業)、4月~10月末まで 水曜日(祭日・連休・お盆は営業)
■参考サイト:じゃらん
【3】川を堰き止めて巨大露天風呂は和歌山県の川湯温泉「仙人風呂」(カワユオンセン センニンブロ)
千人入れるぐらい大きい温泉ということで名付けられた川湯温泉仙人風呂。
いわゆる熊野古道で有名な熊野本宮大社のすぐ近くにあります。
この仙人風呂はいつでも入れるわけではなく冬季限定。
だいたい12月から2月までとなります。
年によって開始と終了の日程が異なりますので、詳しくは熊野本宮観光協会にお問い合わせを。
さて、そんな仙人風呂は関西では珍しい貴重な混浴温泉!
しかし、ご安心ください。ほぼ皆さん水着で入湯されています。
ただ、やっぱり温泉は裸でとお思いの方、大丈夫ですが、きっとかなりの勇気が必要かと思われます。
川湯温泉は名前の通り、全国的にも希少な川の底から温泉がふつふつと湧き出している温泉。
もちろん自噴している温泉です。
現在自噴している温泉は全国的にかなり少なく、多くはポンプで地中の深い所より汲み上げています。
そういう意味でも川湯温泉は正真正銘のホンモノ温泉です。
お湯はほんのりと硫黄の香りがするのですが、仙人風呂では川の水も混ざっているためか硫黄の香りはほとんどしません。
そんなことよりも、本当に川を堰き止めただけですので、湯船は全て石で出来ています。
昼間は景色を楽しみながら、夜は星を楽しみながら自然のまんまの温泉を楽しめる貴重な温泉です。
脱衣所は、川から少し離れているので、寒さ対策をされたほうが賢明でしょう。
そして、仙人風呂は無料です!とても有難いですね。
川湯温泉「仙人風呂」
■日帰り温泉
■泉質:単純温泉
■住所:和歌山県田辺市本宮町川湯
■電話:0735-42-0735(熊野本宮観光協会)
■料金:無料
■営業:12月から翌年2月まで6:30~22:00(詳しくは熊野本宮観光協会へお問い合わせ願います)
■お休み:上記期間以外
■参考サイト:じゃらん
【4】南紀勝浦温泉の温泉銭湯は隠れた名湯「天然温泉公衆浴場はまゆ」
紀伊半島の南端の少し東側に位置する南紀勝浦温泉。
関西圏や中部圏の方々にとっては、電車でも車でも3時間以上はかかりますが、一度は行かれたことがあると思われるお馴染みの温泉地。
そんな南紀勝浦温泉にはおすすめの温泉がいくつかありますが、イチオシは中心部から少し外れた八幡神社の近くに佇む「はまゆ」。
こちらの温泉は40年以上前にご主人が自分で堀りあてたそうです。
外観の正面は板張りにされて、独特な雰囲気を醸し出しています。
中に入ると銭湯のように番台があります。
男性は向かって左側、女性は向かって右側。
脱衣所には長年使われ続けた木製のロッカー。
鍵も付いていますので、安心です。
また、ロッカーの上には常連さんと思われる方々の石鹸等が置かれていて、地元の方に愛されているように感じられます。
浴室の扉を開けるとご覧の光景。
とてもシンプルで浴槽がひとつ。カランはありますが、シャワーはありません。
そんなことよりも、硫黄の香りが充満しています。さらに湯船の淵からは温泉がザバザバと溢れ続けています。
銭湯ですから、まずは体を洗いましょう。
銭湯ですから、備え付けの石鹸等はございません。
石鹸等は持参するのがマナーと言うより、持参しましょう。
カランは1箇所に2つ。なんと1つは温泉がそのまま出てきます!これはほんと嬉しいです。
そして、体を洗えば、湯船に浸かりましょう。
少々熱めのお湯です。
また、硫黄を含んでいると白濁する場合が多いのですが、こちらは無色透明。
ただ、時間帯によってはグリーンに色づくこともあります。また、透明なのは鮮度が高い証です!
温泉は湧き出してから空気に触れることによりエイジング(酸化)されますので、湧き出した直後の温泉ほど細胞が喜ぶように感じます。
露天風呂、あったに越したことはないかもしれませんが、温泉とは本来お湯そのもの。お湯が新鮮で味わえることが温泉に浸かる一番の醍醐味だと思います。
ここ「はまゆ」では銭湯料金で本当に新鮮な温泉を味わえます。南紀勝浦へ行った際には要チェックです。
南紀勝浦温泉「天然温泉公衆浴場はまゆ」
■日帰り温泉
■泉質:含硫黄ーナトリウム カルシウムー塩化物泉等
■住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦970
■電話:0735-52-1201
■立ち寄り湯料金:大人320円、 小学生130円、幼児60円
■立ち寄り湯時間: 13:00~22:00
■お休み:毎月7日、22日
■参考サイト:和歌山県温泉協会
【5】日本最古の浴槽と言われる白浜温泉「崎の湯」(シラハマオンセン サキノユ)
日本最古と言われている温泉は色々な説がありますが、一般的には道後温泉、有馬温泉、白浜温泉と言われています。
そんな白浜温泉に今でも浸かれる日本最古の浴槽と言われているのが「崎の湯」と言われています。
その理由は日本書紀に記載されているからです。
崎の湯は日帰りの露天風呂だけの温泉施設。
海のほんと波打ち際にあり、波が高い日は閉館されますが、その代わり解放感は抜群で、湯船に浸かりながら海をぼぉ~っと眺められます。
また、塩分が強めの湯はとても温まりますので長湯はお気を付け下さい。
そして、夏の白良浜は海水浴客でごった返していますが、白良浜と目と鼻の先にある「崎の湯」はそれほどでもなかったりします。
浴槽の周りはゴツゴツした岩場。
夏に日焼けをされたい方におすすめかも。
白浜は関西の方にとってはお馴染みの場所だと思いますが、「崎の湯」を知らない方も結構いらっしゃるようです。
私からすればなんともったいない・・・と思ってしまいます。
また、関西の方にとっては白浜は夏のイメージが強いですが、元々は温泉地。
夏以外のシーズンは空いているためお宿もリーズナブルなため、ゆっくり温泉三昧ができる素晴らしい温泉地です。
賢く白浜で湯浴み三昧、新たな白浜本来の楽しみが見えてくるかも。
白浜温泉「崎の湯」
■日帰り温泉
■泉質:ナトリウム-塩化物泉
■住所:和歌山県西牟婁郡 白浜町1688
■電話:0739-42-3016
■料金:420円 (3歳以上)
■営業:【4月1日~6月30日・9月1日~9月30日】8:00~18:00、【7月1日~8月31日】7:00~19:00、【10月1日~3月31日】8:00~17:00
■お休み:毎週水曜日(水曜日が祝祭日の場合は翌日休業)
■参考サイト:じゃらん
【6】日本初の源泉かけ流し宣言した奈良県十津川温泉郷の湯泉地温泉「泉湯」と「滝の湯」(トウセンジオンセン イズミユ タキノユ)
奈良県の十津川村は全国で一番広い村として有名ですが、日本で初めて源泉かけ流し宣言をされた地域でもあります。
十津川村にある温泉は全て源泉かけ流しです。
ただ、加水をされている場合はありますが。
十津川村には北から湯泉地(とうせんじ)温泉、十津川温泉、上湯(かみゆ)温泉の3か所の温泉地があり、どこもかしこもかけ流し。はずれなしです。
この3か所の中でも私が特におすすめするのが湯泉地温泉。
こちらに公衆浴場が2か所あり「泉湯」と「滝の湯」があります。
公衆浴場と聞くと銭湯?のようなイメージがありますが、れっきとしたかけ流しの温泉。湯は同じ場所から引いてるのでどちらも基本同じ湯になります。
「泉湯」は内湯も露天風呂もこじんまり。
大きいお風呂や露天風呂が好きな方は多いと思いますが、浴槽が小さいほうが湯の入れ替わりが早いため新鮮なんですよね。
露天風呂は川沿いで気持ちが良いですが、私はやさしい硫黄の香りが充満している内湯が好きです。
「滝の湯」は公衆浴場とは思えないほど立派です。
ここは露天風呂を楽しむのがおすすめです。
露天風呂は内湯を通り、外へ出て長い階段を下って行った先にあります。
そうです、裸で自然の中をそれなりに歩くことになります。これはなかなか貴重な体験です。
冬場はさすがに寒いかと思いますが。すると川沿い、滝のすぐそばに露天風呂があります。
建物から遠く離れているため、秘湯感たっぷり。
また、夏はアブにご注意しながら温泉を堪能して下さいませ。
湯泉地温泉「泉湯」と「滝の湯」
■日帰り温泉
■泉質:単純硫黄泉
■住所:泉湯 奈良県吉野郡十津川村武蔵28-4、滝の湯 奈良県吉野郡十津川村小原373−1
■電話:泉湯 0746-62-0090、滝の湯 0746-62-0400
■料金:泉湯 大人400円・子供200円、滝の湯 大人600円・子供300円
■営業:泉湯 10:00~21:00、滝の湯 8:00~21:00
■お休み:泉湯 火曜日、滝の湯 木曜日
■参考サイト:十津川村観光協会
【7】関西最強と言われるびっくり温泉 和歌山県和歌山市の「花山温泉」(ハナヤマオンセン)
はじめて行かれるときっとびっくりします。
まず、場所がびっくり。
なんと和歌山市内。
それも和歌山インターチェンジにほど近い場所にあります。
こんなところにええ温泉がほんまにあるの?って思うようなところにあります。
着くと駐車場にぎっしりと車が停まっていることにびっくり。
いつ行っても、駐車場所に困るほど。大盛況です。
では、中へ。浴室への廊下の途中に飲泉場所があります。そうです、飲める温泉なのです。
薄めて飲んで下さいと記載されていますが、ここは是非薄めずストレートで。
その味にびっくり…!めっちゃまずいです。
しかし、ご安心ください。飲んで大丈夫です。
ただ、ミネラルたっぷりですので、飲みすぎますとお腹がゆるくなってしまう可能性はありますが。
では、いざお風呂へ。
手前の浴槽は、あれ?温泉なの?って思うほど普通の透明なお湯が張られています。
そうです、こちらはいわゆる銭湯と同じ白湯で、温泉じゃありません。
奥の浴槽へ行きましょう。
ここでびっくり!
まっ茶っ茶のお湯に浴槽にコッテリと温泉成分が付着。まるで鍾乳洞のようです。浴槽は3つにわかれていて、冷たい源泉浴槽、そして加温した浴槽が2つ、さらに奥の扉を開ければ露天風呂もあります。これらが花山温泉そのものです。
まずは加温した浴槽でしっかり温まりましょう。十分温まってから源泉浴槽へ。
25度ぐらいでしょうか。正直水風呂のようです。
しかし、じっと浸かっているとじわじわと温まって来ます。炭酸(二酸化炭素)が豊富に含まれているため血行が促進されるんですね。温かい温泉と冷たい温泉を交互に浸かるとさらに血行促進になります。ただ、ほんと恐ろしい程成分が多量に含まれている温泉ですので、初めての方が長湯すると湯あたりを経験してしまうかもしれませんのでほどほどにされるのがよろしいかと思います。
花山温泉はびっくりだらけの温泉です。和歌山市へ行かれる際には是非訪れて下さいませ。
花山温泉
■宿泊施設 (立ち寄り湯OK)
■泉質:含二酸化炭素・鉄・カルシウム・マグネシウム・塩化物・炭酸水素塩泉
■住所:和歌山県和歌山市鳴神574
■電話:073-471-3277
■立ち寄り湯料金:8:00~17:00大人1,080円・小人540円、17:00~23:00大人650円・小人320円
■立ち寄り湯時間: 8:00~23:00
■お休み:木曜日
■参考サイト:Yahoo!トラベル・じゃらん
【8】桶が踊る?温泉 和歌山県夏山温泉「もみじや」(ナッサオンセン モミジヤ)
夏山温泉と書いて「なっさおんせん」と読みます。
紀伊勝浦のひとつ西側の湯川駅が最寄り駅。
駅名の湯川温泉も大好きな温泉地なんですけどね。
夏山温泉は関西の方でもほとんど知られていません。知っていればかなりの温泉通だと思われます。
外観は田舎のおばあちゃんちのようです。
ここはお宿になりますが、立ち寄り湯OKです。
お風呂は露天風呂なしの内湯だけ。
とてもこじんまりと。男性用はMAX5人ってところでしょうか。
さらに女湯は2人?程の大きさ。
しかし、そんなことはどうでもいいんじゃないと思わされることが。
浴槽からドバドバというよりはもうザバザバ湯が溢れまくっています。そして、浴室の床は川のようになっています。
そう、桶をその辺に置くと、流されて、まさに桶が踊っているようです。
これ以上新鮮な温泉はないんじゃないかと思うほどです。
そして、香りもゆで卵のような硫黄の香りがプンプン。
温度もぬるめですので、とことん長湯を堪能できます。
これだけの温泉、全国的に見てもかなり貴重だと思います。
関西の超穴場的A級温泉だと思います。露天風呂が無くてもきっと湯に満足して頂けるでしょう。
夏山温泉「もみじや」
■宿泊施設 (立ち寄り湯OK)
■泉質:単純硫黄泉
■住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字湯川夏山3830
■電話:0735-52-0409
■立ち寄り湯料金:300円
■立ち寄り湯時間: 15:00~19:30
■お休み:特になし
■参考サイト:じゃらん
【9】まるで赤だしのような日本トップクラスの濃厚温泉 兵庫県有馬温泉「上大坊」(アリマオンセン カミオオボウ)
日本の○○三大温泉に頻繁に取り上げられる有馬温泉。
関西の方なら一度は行っていることでしょう。
一度は聞かれたことがあると思われる「金泉」「銀泉」という言葉は、実は有馬温泉が商標登録されているので、他の温泉地ではこのような名称は使えないようです。
個人的には、有馬温泉と言えば、茶色に濁った鉄分たっぷりの「金泉」に入ってこそだと思います。
そして有馬温泉でもこの「金泉」が湧き出ているところは何箇所かあるため、それぞれ濃さや成分が少々変わります。
また、湯の使い方も各施設で異なります。
そんな中、由緒正しい?天神源泉を引き、さらにそのまんま加水も加温も消毒も循環もない、そのまんま「金泉」を味わえる貴重なお宿が「上大坊」さんです。
一番風情のある湯本坂を登って、少し行けば左手にあります。
お宿ですが立ち寄り湯も可。
また、有馬温泉で坊と名がつくお宿はかなり歴史があるそうです。
そして、さらに有馬温泉の湯は他の温泉地と温泉が出来る経緯が異なるため「有馬型温泉」と言われ、実はとても珍しい温泉なんですね。
そんな「上大坊」の浴室は、脱衣所から浴室の扉を開けると降りて行く階段があります。
降りると密閉された内湯だけで露天風呂はありません。お世辞にもきれいとは言えません。
透明な湯と赤だしのような湯がそれぞれあります。
透明な湯はいわゆる白湯です。
なので、温泉は赤だしのようなこげ茶色の湯です。そしてかなり熱いです。
冷ますために桶でかき混ぜると、そこに溜まっていた成分が舞い上がり、さらに色濃くなります。まるで本当に赤だしのようです。
そして茶色や赤っぽくなる主な原因は鉄分で、いわゆる鉄錆びの色なのですが、有馬温泉の「金泉」のさらに凄いのは塩分濃度で海水の約2倍含まれています。
これは日本一だと言われています。ゆえ、日本一濃い温泉と言っても過言ではありません。
ですので、この湯に浸かりますと、ガツンときます。
長湯するとかなり体力を消耗すると思いますので、ほどほどに稀有な温泉を楽しんで頂ければと思います。
有馬温泉は関西の方にはとても馴染み深い温泉地ですが、実は凄い温泉だったんですね。
有馬温泉「上大坊」
■宿泊施設 (立ち寄り湯OK)
■泉質:含鉄-ナトリウム-塩化物泉
■住所:兵庫県神戸市北区有馬町1175
■電話:078-904-0531
■立ち寄り湯料金:1000円
■立ち寄り湯時間: 15:00~18:00
■お休み:特になし
■参考サイト:じゃらん・Yahoo!トラベル
【10】世界遺産で唯一入れる温泉 和歌山県湯の峰温泉「つぼ湯」(ユノミネオンセン ツボユ)
熊野古道が世界遺産に登録され、紀伊山地はとても有名になりました。
その中心的な場所が熊野本宮大社なのですが、その昔、熊野本宮大社へお参りする前に体を清める「湯垢離場(ゆごりば)」として栄えたのが湯の峰温泉です。
歴史は古く日本最古の温泉とも言われています。(日本最古の温泉と言われている温泉は他にいくつかあります)
また、小栗判官伝説でも有名で、宿は十数件ほどの小さな温泉地で、風情もピカイチです。
そんな湯の峰温泉に世界遺産として登録されている温泉で唯一入湯できる温泉があります。
「つぼ湯」という温泉で、ひと組30分の貸切で利用できます。
川沿いの掘っ立て小屋なのですが、中に入ると石をくり抜いたかのような小さな浴槽。
湯は一日に7回お湯の色が変化するとも言われています。
私の経験では薄い白濁~青白濁~白濁といった感じでしょうか。
さらに驚くのが先述した川湯温泉の仙人風呂と同じく、浴槽の底から熱い温泉が湧き出しています。温泉好きには最高ですね。
そしてそんな湯を貸切で味わえるのですからなおさらです。
熱い場合は浴槽の横のレバーをひねれば水でうめることが出来、湯加減を調整できます。
なので、入ってぬるい場合は先客がかなり水でうめた可能性が高いと思われます。
土日だと、待ち時間が数時間になる場合もありますので、平日もしくは宿泊されて朝一に訪れるのが確実と思います。
硫黄の香り高い湯は関西でも特筆すべき温泉だと思います。
また、湯筒と言われる温泉が湧き出している中心地があります。
ここはとても高温で浸かることは出来ませんが、多くの方が売店で生卵を購入して、温泉卵(ゆで卵)を作ります。私も何度も作っていますが、やはり美味しいですね。
そして温泉に浸かった後には熊野本宮大社へお参りするのもお忘れずに。きっと記憶に残る旅になるでしょう。
峰温泉「つぼ湯」
■日帰り温泉
■泉質:含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉
■住所:和歌山県田辺市本宮町湯峰
■電話:0735-42-0074
■料金:大人770円・12歳未満460円
■営業:6:00~21:30
■お休み:特になし
■参考サイト:じゃらん
まとめ
関西の厳選の温泉10か所を紹介させて頂きました。正直どこもハズレなしの循環なし、消毒なしの現在ではとても貴重な温泉ばかりです。
ただ、個人個人で湯のお好みがあると思いますので、ここはいいな、ここイマイチかなとなることもあろうかと思いますが、色々体感して頂ければと思います。
温泉は色々経験・体感することで、温泉の違いや魅力、価値等に気付かれると思います。
そうしますと、きっと「日本に生まれて本当によかった!」ときっと思われることでしょう。
温泉に心より感謝します。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。